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日本国内・3rd盤について紹介しましょう

ビクター音楽産業 VIP-9507〜8 (1976)

国内2ndとの違いは値段だけ? LP最高価格の4000円はこれっきり

VIP-9507〜8表ジャケ.jpg▲帯はSJET-9565〜6後期の色違い。あとは全部同じです

VIP-9507〜8裏ジャケ.jpg▲裏ジャケットもSJET-9565〜6と全く同じです

 事実上2ndのSJET-9565〜6と、このVIP-9507〜8の差はカタログ番号と価格の変更しか見て取れません。帯もポスターなしのSJET-9565〜6のものと色違いなだけなので、パッと見には見間違えてしまいます。

 実際に盤面のマトリクスを比較してみても、末尾の枝番号が連続していますから、完全に同じマスターが使われていることが分かります。ということなので、以下の細部の検証も2ndと3rdの差はありません。

1・ジャケット写真のトリミングサイズ

  

トリミングサイズ表.jpgトリミングサイズ裏.jpg

 当然といえば当然ですが、SJET 9596〜7とほぼ同じです。現物は写真のトリミングというよりジャケットの製作時の貼付け位置のずれのような差異は感じますが、同じと判断していいでしょう。

2・レーベルのロゴマーク


VIP-9507〜8表ジャケ.jpg 2ndと同様にジャケット右上肩の部分にキャプリコーンを象徴する山羊さんのマークがあります。慣例的にこの山羊さんを「レフト・ゴート」と言います。左・山羊さんですね。数あるフィルモアの謎のうちのひとつ、というかキャプリコーンの謎ですが、この山羊さんが気まぐれに右に向いたり左に向くので、ややこしいのです。

3・センターレーベル


VIP-9507〜8ラベル.jpg センターレーベルは2ndと同様に同じ図柄の「ライト・ゴート」、つまり右を向いた山羊さんです。ただしレーベル上の表記が2ndとの間に違いが有ります。2ndではカタカナ表記で「フィルモアイーストライブ/オールマン・ブラザーズ・バンド」と書かれていますが、こちらにはありません。
  
VIP-9507〜8白ラベル.jpg  こちらはいわゆる白プロモ盤です。国内盤ですからプロモとは言わず、「見本盤」と印刷されていますね。おまけに赤いハンコで「見本」と押されています。
 実は同じハンコがジャケットにも押されていました。

4・ジャケットの内側…2ndと同じです

SJET-9565〜6クレジット.jpg国内2nd盤 SJET-9565〜6VIP-9507〜8クレジット.jpg国内3rd盤 VIP-9507〜8

VIP-9507〜8内ジャケ見開き.JPG国内2nd盤 SJET-9565〜6

 インナー・ジャケットの色合いは、黒に近い焦げ茶になります。写真も朱色がかった感じで、2ndとほとんど同じです。
 ジャケット内側・右端の曲目等の解説部分もまったく同じ。ということで、もうこの部分は取り上げなくて良いかもしれません。

5・日本ならでは、ライナーノートのお話


 ライナーノートの末尾には2ndのSJET-9565〜6以降ずっと「1975.5 吉成 伸幸」とあります。ですので、SJET-9565〜6をごらん下さい。

6・音質評価です

  
 これも当然2ndに大差なしです。ですので特にコメントは有りません。