Fillmore写真館

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Fillmore写真館

どうしてもジャケットの写真(Out Take)が集まります。当然のことですが。

▼まずはモノクロ写真から行ってみましょうか。

 
 At Fillmore Eastといえば最初はモノクロから攻めてみましょう。気がつけば、あんなとこにもこんなとこにもいろんな写真がありました。それも大抵は企画ものです。大枚はたいて手に入れたのは、音源ではなくて写真資料なんてのは今もしばしばです。

IMG_2170.JPGオリジナルPink盤(SD2-802)の基準になる写真です。

poster.jpg我々が一番最初に見たフィルモアの別テイク写真は、なんと日本盤(SJET-9565〜6)のおまけのポスターでした。
資料-7.ATCO PR用ポスター.jpgこれが左に紹介した別テイクのオリジナルのようです。LP『Live At Fillmore East』販売当初の宣材写真です。eBayで発見しました。
MFSL 1.jpgMFSL(Mobile Fedelity Sound Lab)の高音質24K盤のブックレットの写真です。オリジナルより向かって右の機材がたくさん写っています。
ウルトラディスク1.jpgこんな写真をオフィシャルで使うなんてお茶目ですね。MFSLのジャケ(DISC-2)です。ジェイモーがセンターでこれにもびっくり!

MFSL2.jpg同じくMFSLのブックレットで初めて見た写真です。何が違うかって? 右端にFillmoreのジャケットを撮影したJim Marshallが写っています。
ジャケット機材.jpgMFSLの24K盤のブックレットは本当に宝の山でした。まさかこんな写真まで撮っているとはだれが知っていたでしょう?
ABBバンドスコア.jpgこれも一番最初に我々が目にした別テイク写真が使われています。このバンドスコアは1990年出版ですが、どうしてわざわざこの写真を使ったのでしょうね。
AAB 2012 Compi.jpg着色されていますが、元はモノクロ写真です。2012年にUniversalから発売されたコンピレーションのCD3枚組・50曲入りです。『ブラザー&シスター』以降やメンバーのソロの曲も入っているという節操のないCDのジャケットとしてはどうなんでしょうか。

▼続いてカラーです。今は珍しくなくなってしまいましたが。

 
 The Fillmore Cincertsという別編集のAt Fillmore EastともいうべきCDが出た時には、内容よりもそのボックスの写真でびっくりしました。だってカラーなんです。しかもメンバーの並び順が違う! でも今ではデラックス・エディションのブックレットで、もっときれいな写真が見ることができます。でも未だ違和感が拭えないのは、結構メンバーのみんながおしゃれに見えてしまうからでしょう。

コンサート.jpgやっぱりカラーだと全然雰囲気が違いますねー。それとセンターにジェイモーが座ってるせいもあるでしょうか。それにしても初めて見たカラー写真に違和感を感じたのは自分だけではないでしょう。
DX1.jpgSHMCDのデラックス・エディションのブックレットでびっくり! よく見りゃ左隣の写真とは別テイク。
DX editions_hmcd.jpg紙ジャケ版デラックス・エディションのブックレットの写真は通常盤と比べて縦方向に広くトリミングされています。
The+Allman+Brothers+Band+PNG.pngこれはネットで拾ったもので出典が分かりませんが、上の段のどちらともタイミング違います。珍しいのは右上の注意書きですね。「ここに駐車するな」と書いてあるのですが、文字が赤いとは知りませんでした(2014)。

クロニクル小.jpg上のデラックス・エディションと同じ(はず)ですが、この写真…。何かが足りない…。
コンサート1.jpgこの縦型のケースがなかなか見つかりませんでしたが、やっと手に入れました(2015.8)。コンサートの外箱ですが、CDのケースの写真よりもCapricornの事務所の壁が大きく写っています。

▼いやあ、びっくりしました! こんな写真が有りました。

 
 いくらOut Takeといったところで、同じメンバーですから、所詮はどれもこれも似たり寄ったりと思われても仕方有りません。並び順が違うぐらいで喜んでいるのは、ほんとの好き者でしょうが、何とこれは違います! こんなの何処で見つけてきたのでしょう? 

abbfillmoreouttake450.jpg5人の手に注目して下さい。いわゆる4文字熟語を表現していますね! こんなOut Takeが会ったとはびっくりです。最初は合成かとも思ったのですが…。どう見ても本物のようです。
検証.jpgそこで普通のジャケット写真に、Out Take写真をセピア調にして重ねて見ました。当然ですがぴったり重なります。

▼4文字ポーズのOut Take

 この貴重な情報を教えて頂いたのは、Fillmore仲間のmarsさんです。marsさんによると、この写真はDonnahという大のAllmanファンの女性が運営しているBlogの一コーナー"Wednesday Duane Allman Pic"で10月1日('08)に紹介されたものだそうです。さっそくこのコーナーを見たのですが、他にも、珍しい写真が多いです。
 
 せっかくなので、通常の写真と重ねて検証してみました(写真・右)。Out Take写真をセピア調にして重ねたのですが、当然のごとくぴったり重なります。どうもOut Takeの後にジャケットの写真の表情になったと言う感じがします。

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 ということは、この写真は連続写真ということですね。連続写真なら資料が有ったはずです。この写真はジャケットの撮影をしたJlm Marshallが自身の写真集「PROOF」で、このジャケット写真を苦労して撮影したエピソードの紹介とともに、1ページを使って掲載されています(写真・右)。
 どれどれ、どこに有るだろう? と目を凝らしてよく見ると、ありました、ありました! これは気がつかなかったなあ! さすがにそこまで見ていませんでした(僕は執念が足りないなあ)。撮影はフィルムに振られた番号を追って行くと、矢印の順になります(写真をクリックすると全体が見えます)。ということは、ジャケット写真に採用されたテイクの一つ前のオレンジで囲んだコマが、このOutTakeということになります。
 ということで、この4文字ポーズのOut Takeは、オリジナルテイクの一つ前のコマということが判明しました。めでした、めでたし。