| Fillmoreの2枚の盤面が1/4、2/3という組み合わせになっていることは、このHPでさんざん述べているところですが、その理由はこういうターンテーブルが有ったからに他なりません。たまたま手許に有った古い「音楽専科」という音楽雑誌で見つけた広告です。社名がビー・エス・アール・ジャパンと読めます。ちょっと調べたところ、株式会社BSRジャパンは英国BSR(ブリティッシュ・サウンド・リプロダクションズ)社の出資(国内初の外資100%)によるオーディオメーカーで高級レコードプレーヤーを中心に生産販売を行っていた、とありました。機種名の下に「LOVE MACHINE」とありますが、いやはやなんともあけすけな感じがするのは、外資ゆえとは勘ぐり過ぎでしょうか(笑)。 | | |
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音楽専科'75年6月号 キャプリコーン・レコードの広告
国内盤のFillmoreは1971年9月にワーナープラザーズ・パイオニア(株)から出たのが最初でした(P-5016〜17A)。自分はレーベルの権利関係とか契約とかに詳しくないので良くわからないのですが、アメリカ本国では1972年以降なのに(トレードマークも山羊になる)、1971年当時の日本ではATLANTICはワーナーから出ていたんですね。ジャケットの何処にもキャプリコーンの文字が見当たりません。
で、いつから国内では山羊マークになったかというと、この広告に有る通り1975年7月以降(ビクター音産)ということが分かりました。まだこの時点ではFillmoreは発売されていませんが、このレーベルに対する大きな期待が読み取れる広告です。そしてここから怒濤のサザンロックブームが始まったのでした。 | |