シングル盤のページ(アイドル)

昔レコード屋さんでドーナツ盤を繰ったように、お気に入りを探しましょう!

手元にいつのまにかたくさんシングル盤が集まってしまった女性歌手を紹介します。

 そうそう、これ聴いたことあるよね、とか、あの唄のレコード盤のジャケットってこんなんだったんだ、とかいろいろと思い出すのがシングル盤のジャケットの楽しいとこです。LPではこうは行きません。やっぱりこの一曲に掛けるのが歌謡曲の神髄です。コンセプト・アルバムなんて歌謡曲には縁のない世界です。愛と涙と男と女、北の酒場で熱燗飲んで、別れた人に会ったとて、所詮私は日陰の女、ああ、後は野となれ山となれ…。

 もちろん唄が主役ということは良くわかります。あるいは良く見聞きしたヒット曲を買い求めるなら、別段ジャケット写真にこだわることは無いでしょう。でも、今ほど情報が無かった昭和40年代〜50年代、レコード屋さん(懐かしい響き!)の歌謡曲のレコード棚には、めくるめくような意匠の凝らされたジャケットが「買って! 買って!」と手招きしており、眺めて飽きず時間を過ごしたものでした。さあ、そんな気分になってページをめくりましょう。

▼アイドルといっても、このコーナーでは80年代アイドルを中心にご紹介いたします。ちょっぴり70年代もありますが…。

♥石川ひとみ

うん、美少女です。倉田まり子と良く似ているという印象だけでなく、同時期にNHKの「レッツゴーヤング」に出ていたので、余計に二人がセットになって記憶にとどまっています。

 ウチの子供にとっては「ニャンチュウと一緒にテレビに出ていたお姉さん」です。つくづくNHKに相性が良いのでしょうね。三木聖子の唄っていた「まちぶせ」がスマッシュヒットとなったおかげで、今も人々の記憶に残っていますが、「オリーブの栞」と「夢番地一丁目」のジャケットは紛らわしすぎると思います(笑)。

▼'78.5「右向け右」     ▼'78.9「くるみ割り人形」   ▼'79.1「あざやかな微笑」  ▼'79.8「ハート通信」

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▼'79.12「ミス・ファイン」 ▼'80.4「オリーブの栞」   ▼'80.9「秋が燃える」     ▼'81.1「夢番地一丁目」

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▼'81.4「まちぶせ」     ▼'81.10「三枚の写真」    ▼'82.2「ひとりじめ」   ▼'82.5「君は輝いて天使にみえた」

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▼'82.9「冬のかもめ」   ▼'83.2「パープル・ミステリー」▼'83.9「恋」        ▼'85.5「夢回帰線」

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♥三原順子

TVドラマ「金八先生」でのツッパリ中学生役があまりにはまりすぎでした。こういうクラスメートがいましたが、現実はもっとえげつなく、泥臭かったです。山口百恵の空けた穴を埋めるほどの歌唱力はなかったけど、低い声はそれなりに魅力が有りました。

 こうやって改めてジャケット写真を並べてみると、いずれは水商売に行かざるを得ない、という雰囲気プンプンですが、現実は意外にもまだ現役で活躍しているから人生は分かりません。どの写真を見ても、小さなクラブか何かを任されていそうな感じがしてなりません。しかし、何とも切なくなる顔です。本人には余計なお世話でしょうが。

▼'80.9「セクシー・ナイト」▼'81.1「ド・ラ・ム」   ▼'81.7「サニーサイド・コネクション」▼'81.9「真っすぐララバイ」

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▼'82.1「氷河期」 ▼'82.5「だって・フォーリンラブ・突然」▼'82.9「靴音」    ▼'82.10「ホンキでLove me Good!!」

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▼'83.2「ミスティー・ヒロイン」▼'83.9「気まぐれSTING」 ▼'84.1「夢心中」      ▼'85.6「とてもいけない過去」

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♥小泉今日子

自ら自身を「アイドル」と規定した初めての自覚型アイドルの登場は、少なからず大人たちにもインパクトがありました。今では女優のキョンキョんですが、どこかパンクっぽさが今も残るのは嬉しい限りです。

 最初は地味だったんです。普通のアイドル、とりわけ当時は聖子ちゃんブームまっただ中。髪型も聖子ちゃんを意識したようなものでしたが、ショート・ヘアに変身してから、やおらはじけて独自路線を突っ走り始めました。とても巧いとはいえない歌唱力、声量だって有るわけじゃない。だけど、何てったってアイドル! と自己定義した途端にそのポジションは決まったようなものでした。

▼'82.3「私の16才」    ▼'82.9「ひとり街角」     ▼'83.2「春風の誘惑」    ▼'83.5「真っ赤な女の子」

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▼'83.7「半分少女」    ▼'83.11「艶姿ナミダ娘」  ▼'84.1「クライマックス御一緒に」▼'84.3「渚のはいから人形」

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▼'84.6「迷宮のアンドローラ」▼'84.9「ヤマトナデシコ七変化」▼'84.12「The Stardust Memory」▼'85.4「常夏娘」

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▼'85.7「魔女」      ▼'85.11「なんてったってアイドル」▼'86.7「夜明けのMEW」 ▼'86.11「木枯しに抱かれて」

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▼'87.2「水のルージュ」  ▼'87.10「キスを止めないで」

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♥芳本美代子

昔あって今無くなったもの、のひとつにアイドルの八重歯が有ります。八重歯を可愛いと思う感覚は日本人ならではのもののようです。おそらくそういった八重歯系アイドルの最後に位置するのが、このミッチョンでした。

 世の中がおニャン子一色になっていた頃、元気いっぱいけなげにブラウン管で頑張っていたアイドルの一人が、ミッチョンこと芳本美代子さんでした。黒めがちの愛くるしい目、そして最大のチャームポイントが八重歯でした。若さゆえ八重歯を売り物にするということではないでしょうが、かつては梓みちよ・小柳ルミ子なども脱アイドル時に八重歯を抜いたものでした。もちろん彼女もその例に漏れず、女優として活躍する今の彼女には八重歯は有りません。それにしても子犬のように愛らしかった彼女も、いつしか結婚し子供もいて、今ではドラマでお母さん役をしている様子を見るに付け、80年代が遥か昔だということを実感させられます。

▼'85.3「白いバスケットシューズ」▼'85.6「プライベート・レッスン」▼'85.9「雨のハイスクール」 ▼'85.12「アプリコット・キッス」

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▼'86.6「青い靴」     ▼'86.9「Auroraの少女」   ▼'86.12「横顔のフィナーレ」▼'87.3「ヴァニティ・ナイト」

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▼'87.6「東京Sickness」   ▼'87.9「Heroes」   ▼'87.12「涙のイヤリング  ▼'88.3「恋するブランニュー・デー」

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▼'88.6「センチメンタル・カーニバル」▼'88.9「サカナ跳ねた」 ▼'89.1「真冬のウサギ」

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♥おニャン子クラブ

素人の高校生(実際にそうだったり、設定だったりしたケースはあったとしても)が、いつのまにかアイドルになるという路線を作ったのが「夕焼けニャンニャン」と言う番組でした。かくして、「普通の女の子」がテレビを埋め尽くしたのでした。

 昔は夕方午後5時あたりの時間帯のテレビでは、中高生向けのプログラムがありましたが、その中でもエポック・メイキングだったのがこの「夕焼けニャンニャン」でした。個人的にはその前の土曜深夜枠の「オールナイト・フジ」の方をよく見ました。そちらは現役女子大生が大量に出ていましたが、今から思えば女子大生や女子高生の商品化がそのころから始まっていたというわけでしょう。いずれにせよ、芸能界というものをもの凄く卑近なものにして身近なものにしたのは、こういった一連のフジテレビの番組がきっかけでしょう。ここではおニャン子クラブ出身のアイドルも含めて紹介したいと思います。

▼'85.7「セーラー服を脱がさないで」▼'85.10「およしになってねTeacher」▼'86.2「じゃあね」▼'86.4「おっとCHIKAN!」

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▼'86.11「恋はくえすちょん」▼'87.1「NO MORE恋愛ごっこ」▼'87.5「かたつむりサンバ」▼'87.8「ウェディングドレス」

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▼会員番号16・高井麻巳子(秋元康の奥さん)        

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▼会員番号4・新田恵理                                 

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▼会員番号8・国生さゆり

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▼会員番号12・河合その子(今は後藤次利の奥さんです)

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▼会員番号38・工藤静香

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▼うしろゆびさされ組                               ▼会員番号19・岩井由紀子(ゆうゆ)

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▼会員番号29・渡辺美奈代                ▼会員番号25・吉沢秋絵    ▼会員番号17・城之内早苗

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▼会員番号11・福永恵規   ▼会員番号36・渡辺満里奈                 ▼うしろ髪ひかれ隊

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♥大沢逸美

すらっと背が高く、ボーイッシュな髪型が当時のアイドルの中では目立っていましたね。

 百恵ちゃんが引退し、世の中が聖子ちゃん一色だった80年代前半で、特に大ヒットはなかったのですが、そのすらりとした背、ボーイッシュな髪型にきりっとした目元はけっこう目を引きました。ホリプロスカウトキャラバンのグライプリを取ってのデビュー曲が「ジェームス・ディーンみたいな女の子」というのはいかがなものかとは思いましたが、百恵ちゃんチックな低めの声は、それなりに印象深く残っています。1990年以降は女優として結構な数のドラマに出ていますが、彼女としては女優のほうが合っていたのかなあ。最近はお母さんの介護で有名になりましたね。現在48歳(2014年現在)、もちろんボーイッシュではなく、極めて女性的な美人女優さんとして活躍しています。

▼'83.2「ジェームス・ディーンみたいな女の子」▼'83.6「キリキリ舞い」▼'83.9「ダンシングレディ」▼'84.1「NO-NO-BODY」

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▼'84.4「夢中遊泳船」 ▼'84.10「ヨコハマ・エナジー」▼'85.1「上海慕情exotica」▼'85.9「まるはだかON THE BEACH」

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▼'86.2「Tonight」 

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♥岡田奈々

まさしく美少女でした。こういう妹がいたらいいなあ、という想いを人格化したような存在でした。80年代にはほとんど女優としての活躍が目立ちましたが、70年代は歌手としても活躍していました。でも一番存在感を示したのは何と言ってもTVドラマ『俺たちの旅』での妹役でした。

 「女学生」なんてもう死語ですが、岡田奈々が活躍していた70年代半ばは、まだまだ実感のある言葉でした。ちなみに「女学生」を木っ端みじんに破壊したのは「おニャン子クラブ」ではないかと読んでいます。思えばバブルのスタートだったのでしょう。ところで彼女は1959年生まれ、今年(2009年現在)50歳とは時間の流れを痛感せざるを得ません。少年は老いやすく学成り難いけれども、美少女は記憶の中で生き続けます。

▼'75.8「ひとりごと」    ▼'75.8「女学生」       ▼'75.12「くちづけ」     ▼'76.3「青春の坂道」

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▼'76.6「若い季節」     ▼'76.9「手編みのプレゼント」▼'76.12「かざらない青春」  ▼'77.4「そよ風と私」

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▼'77.7「らぶ・すてっぷ・じゃんぷ」▼'77.9「求愛専科」  ▼'78.2「バイバイ・ララバイ」▼'86「イッツ・フォー・ユー」

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♥中森明菜

ニコニコしているアイドルというイメージは彼女には有りませんでした。心のバリアを無防備に見せたがために、かえってそれが隙にもなっていました。かくしてアンチ・アイドルというアイドルの地平を切り開いて行くことになりました。

 松田聖子のところで「80年はアイドル交代の年」と書きました。ブリブリブリッコの松田聖子が最右翼とすれば、この中森明菜は危ういあどけなさ故の「つっぱり」を表現に昇華するという高等手段で我々の前に現れた最左翼的アイドルと言って良いでしょう。したがって後の破綻的行為の数々は必然でもあり、それでも唄わずにはいられない性というようなものもすでにデビュー時には垣間見られたものでした。今やカバーの女王という有り難くない称号も有りますが、やはり聞き所は10代の危うい歌唱ではないでしょうか。

▼'82.7「少女A」      ▼'82.11「セカンドラブ」    ▼'83.2「1/2の神話」    ▼'83.6「トワイライト」

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▼'83.9「禁区」       ▼'84.1「北ウイング」     ▼'84.7「十戒」      ▼'84.11「飾りじゃないのよ涙は」

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▼'85.3「ミ・アモーレ」   ▼'85.6「Sand Beige」    ▼'85.10「SOLITUDE」    ▼'86.2「DESIRE」

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▼'86.5「ジプシー・クイーン」▼'86.9「Fin」       ▼'87.2「Tango Noir」    ▼'87.6「Blonde」

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▼'87.9「難破船」      ▼'88.5「TATTOO」

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♥中山美穂

関西人にとっての「中山美穂」は吉本新喜劇の女優さん以外の何者でもありませんでした。と言う話が通じるのは今や一部の人で、今やなんだかセレブっぽい雰囲気ですが、それは違うでしょう、と言う気がしてしまいます。

 いろんな「つっぱり」が出てきた80年代ですが、中山美穂のように可愛いというかちょっと大人びた顔つきの少女が自分のことを「オレ」なんて言うのはちょっと倒錯した感じがして良かったです(笑)。だけど、それが昨今のような美人女優っぽい雰囲気をぷんぷんと匂わされると切なくなります。違うんじゃない? あんた色も黒かったし、歯並びだって悪かったし、だけど背伸びして躓きそうになる少女を演じさせたら、ちょっとキュンとさせたじゃないのよ。期待していたのに普通になってしまいました。ああ残念!

▼'85.6「C」        ▼'85.10「生意気」  ▼'85.12「Be-Bop-High school」   ▼'86.5「色・ホワイトブレンド」

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▼'86.5「クローズ・アップ」▼'86.7「JINGI・愛してもらいます」▼'86.11「WAKU WAKUさせて」 ▼'87.3「派手!!!」    

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▼'87.7「50/50」     ▼'87.10「CATCH ME」    ▼'88.7「人魚姫」

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♥松田聖子

アイドルという言葉は、彼女のためにある言葉でした。「菩薩」となって我々の前から姿を消した山口百恵と入れ替わるように登場しました。何も言いますまい。ほとんど誰だって歌えるぞ!

 80年はアイドル交代の年でした。またアイドルの意味合いが大きく変わった年でした。松田聖子登場で、個人のストーリーよりもアイドルとしてのストーリー性のほうがクローズアップされ、仮に個人が出てくる場面であっても、松田聖子という役割の方が大きく感じられました。蒲地法子なんていうイモ臭い本名も、はたまたチェッカーズと同郷の久留米出身という事実も、松田聖子という虚構性の分厚い殻の前には、むしろ好意的にさえ受け止められました。どうしても初期のヒット曲のほうに印象が強いのですが、実は中期ヒット曲群には音楽性がもの凄く高いものが多いことを見逃していは行けません。特に作詞:松本隆/作曲:呉田軽穂/編曲:松任谷正隆なんていう超強力クリエイターを代表とする作家チームを擁した1984の作品は今聴いても斬新です。

▼'80.4「裸足の季節」     ▼'80.7「青い珊瑚礁」    ▼'80.7「風は秋色/Eighteen」 ▼'81.1「チェリーブラッサム」

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▼'81.4「夏の扉」      ▼'81.7「白いパラソル」    ▼'81.10「風立ちぬ」       ▼'82.1「赤いスイートピー」

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▼'82.4「渚のバルコニー」  ▼'82.7「小麦色のマーメイド」▼'82.10「野ばらのエチュード」▼'83.2「秘密の花園」

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▼'83.4「天国のキッス」   ▼'83.8「ガラスの林檎」    ▼'83.8「SWEET MEMORIES」▼'83.10「瞳はダイアモンド」

松田聖子13.jpg松田聖子14-1.jpg松田聖子14-2.jpg松田聖子15.jpg

▼'84.2「Rock'n Rouge」  ▼'84.5「時間の国のアリス」  ▼'84.11「ハートのイヤリング」▼'85.1「天使のウインク」  

松田聖子16.jpg松田聖子17.jpg松田聖子19.jpg松田聖子20.jpg

▼'85.5「ボーイの季節」   ▼'87.4「Strawberry Time」 ▼'87.11「Pearl-White Eve」 

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♥真璃子

ちょっとみなさんには印象が薄いかもしれませんが、80年代末期にはテレビに良く出ていました。とんねるずの妹分というようなポジションだったかと記憶しています。

 80年代も後半、というよりは末期でしょうか、もう歌謡曲というジャンルは演歌にしか継承されず、今で言うJ-POP的な段階に入っている時代でした。彼女の存在で印象に残っているのは、たとえばとんねるずの「ねるとん紅鯨団」のエンディングテーマのクレジットとか、平成に入ってから「時間ですよ」シリーズの端役というところでしょうか。愛くるしいといえば愛くるしいまん丸な瞳は、しかしアイドルのそれというほどではなく、むしろ普通の女の子がブラウン管の中にいる、というような程度のものだったのですが、あれから20年以上も経つと妙に心に残っていることを思い出す今日この頃です。

▼'86.1「私星伝説」     ▼'86.5「恋、みーつけた」   ▼'86.8「夢飛行」   ▼'86.11「不良少女にもなれなくて」

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▼'87.3「悲しみのフィエスタ」▼'87.6「あなたのすべてに」  ▼'87.10「疑問符」      ▼'88.8「お嫁に行きたい」

真璃子 05.jpg真璃子 06.jpg真璃子 06.jpg真璃子 07.jpg

▼'88.12「届かなかったAIR MAIL」▼'89.11「元気を出してね」

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♥菊池桃子

不思議なポジションで今もCMにバラエティに活躍されていますが、デビューから25年も経つというのに変わりませんねえ。細かく見れば突っ込みどころもあるでしょうが、何だかんだ言いながらも息の長いタレントさんとなっています。

 良くも悪くも80年代的というか、普通にかわいい子が例によって特に歌がうまいわけでもなく、でもそれなりの活躍をしていましたから、こうやって記憶にも残っているし現役でもいるわけですよね。義理の母親が五月みどりというのもすごいですが、それは彼女のせいではないとしても、途中の「ラ・ムー」名義の活動は今もって良くわかりません。だいたい彼女がアーティスト指向であるわけも無く、はたまたロックにはほど遠い声量・声質でしたから、あの時期が軽いクッションのようになってその後の歌唱活動の停止・方向転換につながったのでは、なんて思ってしまいます。

▼'84.4「青春のいじわる」  ▼'84.7「SUMMER EYES」  ▼'84.11「雪にかいたLOVE LETTER」 ▼'85.2「卒業」

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▼'85.5「BOYのテーマ」   ▼'85.9「もう逢えないかもしれない」 ▼'86.2「Broken Sunset」 ▼'86.5「夏色片想い」

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▼'86.9「Say Yes!」    ▼'87.3「アイドルを探せ」    ▼'87.7「Nile in Blue」    ▼'87.10「ガラスの草原」

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♥松本ちえこ

どこにでもいる、特にかわいいわけではないけれど、親しみがあるといえば親しみがある、だけど一つ間違うとやはり危ないというキャラは、どうもこの辺りから始まっていたような気がします。

 けっきょく80年代に入って日活ロマンポルノに行ってしまうのですが、それは別に悪いことではないし、むしろそこで花開くということもあるでしょうから、人生万事塞翁が馬ということなのですが、やはりピークは資生堂・バスボンのCMだったわけですから、まあ予定通りかな、と。でもまあ、あの当時に青春時代を送った人々の記憶にはしっかり残っているでしょうし、現に私の脳みその中にもポジションを確保しておられますから、成功を収めた一人と言っていいのではないでしょうか。

▼'76.5「恋人試験」     ▼'76.8「恋人願書」      ▼'76.11「ぼく」       ▼'77.2「ハイ! 授業中」

松本ちえこ01.jpg松本ちえこ02.jpg松本ちえこ03.jpg松本ちえこ04.jpg

▼'77.5「海辺のあいつ」   ▼'77.5「おもいで不足」   ▼'77.11「フラワー・メッセージ」▼'78.8「かわいい貴方」

松本ちえこ05.jpg松本ちえこ06.jpg松本ちえこ07.jpg松本ちえこ08.jpg

♥ピンクレディー

70年代は歌謡曲が全盛でしたが、わけてもこの二人は色々な意味でそれまでのアイドルとは違っていました。今から思えば、老若男女を問わずはっきりと認知できるアイドル(キャラクター)の最後だったかもしれません。

 1977〜78年頃は、一日たりともブラウン管に映らない日は無かったといっていいでしょう。ほぼ同年代の私は、テレビで踊る彼女たちの姿を半分馬鹿にしながらも、気がつけば追いかけるようになっていました。別に美人でもなく、別に歌が特別うまいわけでもなく、でもけなげに笑顔を振りまく(今見ればあざといのですが)ミーちゃんと、どう見てもやる気のなさそうに踊るケーちゃん(今見ればその気持ち分からなくもない)の微妙なバランスは、本人たちの意思とは全く別に放物線を描くように高く高く盛り上がり、やがてキャンディーズのそれと比較してドラマ性に欠けたラスト・コンサートと言う終焉に向けて、ぐんぐんと落下して行ったのでした。しかしこういった話とは全く別に、都倉俊一と阿久悠が残した作品群は今聴いても、強烈なプロ意識に裏打ちされたそれはそれは素晴らしい物と言っていいでしょう。

▼ペッパー警部('76,8)    ▼S・O・S('76,11)      ▼カルメン'77('77,3)     ▼渚のシンドバッド('77,6)

01ペッパー警部.jpg02SOS.jpg03カルメン'77.jpg04渚のシンドバット.jpg

▼ ウォンテッド('77,9)   ▼UFO('77,12)        ▼サウスポー('78,3)      ▼モンスター('78,6))

05ウォンテッド.jpg06UFO.jpg07サウスポー.jpg09モンスター.jpg

▼透明人間('78,9)      ▼カメレオンアーミー('78,12)  ▼ジパング          ▼ピンクタイフーン('79,5)

08透明人間.jpg10カメレオンアーミー.jpg11ジパング.jpg12ビンクタイフーン.jpg

▼波乗りパイレーツ('79,3) ▼キッス・イン・ザ・ダーク('79,9)▼マンデーモナリザクラブ('79,9)▼DO YOUR BEST('79,12)

13波乗りパイレーツ.jpg14Kiss In The Dark.jpg15マンデーモナリザ.jpg16Do Your Best.jpg

▼愛・GIRIGIRI('80,3)     ▼世界英雄史         ▼うたかた('80,9)       ▼リメンバー('80,12)

17愛・GIRI GIRI.jpg18世界英雄史.jpg12うたかた.jpg13リメンバー.jpg

▼Last Pretender( '81)   ▼ブラームスはロックがお好き( '81)▼コールガール(MIE '82)  ▼NEVER(MIE '84)

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▼すずめ (増田けい子 '82)  ▼ためらい(増田けい子 '82)

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♥柏原よしえ(芳恵)

80年代、ある意味アイドルの時代を生きた彼女が、後に2時間枠のドラマでレギュラーのような活躍をするとは思いもしませんでした。

 榊原郁恵と柏原よしえ('82年「花梨」より芳恵に改名)、間違えやすい名前の筆頭でしたね。どちらも子供っぽい顔の割に、豊満な胸を強調していましたっけ。80年代アイドルの楽曲は、下手なアーティスト性が無い分、非常に考えられ練られた物が多いですが、特に彼女の場合には上手に他の歌手のカバー曲(「ハロー・グッバイ」はアグネス・チャン、「あの場所から」はKとブルンネン、朝倉理恵、)を足がかりにして、ヒットチャートをにぎわせました。80年代後半から90年代前半にかけては、火スペとか土曜ワイド劇場の常連さんでしたが(よく見ました・笑)、たまにその歌声を聴くと、80年代がかなり昔になったことが嫌でも感じられます。

▼'80.6「No.1」      ▼'80.9「毎日がバレンタイン」▼'80.11「第二章・くちづけ」 ▼'81.2「乙女心何色?」 

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▼'81.5「ガラスの夏」   ▼'81.9「めらんこりい白書」▼'81.10「ハロー・グッバイ」▼'82.2「恋人たちのキャフェテラス」

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▼'82.4「渚のシンデレラ」(2パターン)           ▼'82.7「あの場所から」   ▼'82.10「花梨」

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▼'83.1「春なのに」    ▼'83.4「ちょっとなら媚薬」 ▼'83.6「夏模様」       ▼'83.9「タイニーメモリー」

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▼'83.12「カムフラージュ」 ▼'84.2「ト・レ・モ・ロ」   ▼'84.5「悪戯NIGHT DOLL」 ▼'84.9「最愛」      

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▼'85.1「ロンリー・カナリア」▼'85.4「待ちくたびれてヨコハマ」▼'85.7「太陽は知っている」 ▼'85.9「し・の・び・愛」

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▼'86.7「女ともだち」   ▼'87.1「途中下車」      ▼'87.5「A・r・i・e・s」

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♥倉田まり子

美少女でしたね、ちょっと距離感を感じさせるほどの。NHKのレギュラーだったから、余計に優等生的な雰囲気が強かったです。

 榊原郁恵と柏原よしえは名前が間違えやすかったですが、倉田まり子はその容貌から石川ひとみと良く似ていました。今なら「キャラがかぶってる」というところでしょうか、どちらも清純派でしたね。彼女はNHKの人気歌番組レッツゴーヤングのサンデーズのメンバーで、倉田まり子は同番組で司会をしていたから、余計に記憶の中でごっちゃになっています。どことなくクールというかさめた感じがしたのは、その端正な顔立ち故でしょうか。

▼'79.1「グラデュエイション」▼'79.5「いつかあなたの歌が」▼'79.8「How!ワンダフル」(2パターン) 

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▼'80.1「イヴニングスキャンダル」▼'80.4「June浪漫」▼'80.7「DAY BY DAY」 ▼'80.9「さよならレイニーステーション」

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▼'81.2「恋はライライライ」 ▼'81.5「恋はAmiAmi」    ▼'81.7「哀しみのポエジー」  ▼'82.3「カナリヤ」

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▼'82.6「冷たい雨」    ▼'83.3「春の嵐」       ▼'83.7「避暑地の出来事」

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▼このコーナーでは、アイドルのシングル盤をいろんな特集を組んで紹介します。

♥セーラー服を脱がさないで

女性アイドルの定番といえば、セーラー服ないし女学生服です。格別です♥。

 基本的には可愛いじゃないですか、やっぱりセーラー服って。それがこれまたとびきり可愛いアイドルが着ているんですから、悪かろうわけがありません。個人戦、小グループ戦、団体戦とありますが、それぞれに味わいがあります。あ、80年代以前のアイドルも入っていますが、それはご愛嬌ということで。ではお楽しみください。

▼岡田奈々          ▼荻野目洋子          ▼伊藤つかさ        ▼中山美穂

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▼柏原芳恵          ▼菊池桃子           ▼西村知美          ▼伊藤かずえ

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▼南野陽子のスケバン刑事か、スケバン刑事の南野陽子か…                 ▼夏服もあります

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▼たまらん…三代目麻宮サキ率いる風間三姉妹(浅香唯・中村由真・大西結花)          ▼そう言や斉藤由貴も…

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▼少女隊          ▼おニャン子クラブ      ▼懐かしオールナイターズ   ▼うーん、坂口良子!

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▼セーラー服といえば…   ▼原田知世のデビュー曲…そして「時をかける少女」へ

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▼孤高の桜田ズンコ     ▼沢口靖子のデビュー盤     ▼由美かおるまで!       ▼優等生時代の斉藤とも子

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▼宮崎ますみ        ▼立花理佐     

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▼おニャン子クラブ     ▼三原順子          ▼あすか組          ▼五十嵐いづみ

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